「バルセロナに行くからガウディ建築を見たい!」
「あの作品はドコにあるんだろう?」
こんにちは!建築学生のくりです。
スペインにはガウディ建築が点在しています。特にサクラダファミリアは、全世界の人に認知されているような有名建築です。
2018年秋、僕はスペイン・バルセロナにある全作品を巡ってきました!
そこでその時の経験を生かし、アクセス、開館時間、入場料などの、実際に行くときに役に立つ情報を写真付きでここでまとめたいと思います!
是非参考にしてみてください!
建築家「アントニオ・ガウディ」とは?
作品集を紹介するまえに、簡単に「アントニオ・ガウディ」について振り返ります!
アントニオ・ガウディ
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出典:wiki
1852~1926年。
スペインのカタルーニャ地方で生まれました。
幼少の頃から、生まれもった才能を発揮して、クリスマスの飾りをつくるときに、1人だけ風変わりな家をつくった逸話があります。
学生時代は、バルセロナで建築を学びました。それからというもの、多くの建築を世に知らしめます。
そしてサクラダファミリアの制作に全精力を尽くすために、他の進行中のすべての計画を弟子に任せました。
その後、路面電車に轢かれて帰らぬ人になりました。サグラダファミリアの制作に尽くしていたため、見た目を浮浪者だと思われ、手当てが遅れたのが原因です。
ガウディ建築作品の特徴
彼の設計手法は、曲線と細部に装飾を多用する、生物的な建築を得意としています。

建築物に、虫や鳥、植物などの装飾を施しているのが、大きな特徴です。
その大胆な手法は、全世界の建築家に影響しました。
例として、強い影響を及ぼしたのは日本人建築家の伊藤豊雄さんです。
彼の建築は、ガウディに対して、尊敬の念を込めて、バルセロナにいくつもあります。

バルセロナにある、伊東豊雄さんがデザインしたファサード。
ちなみにバルセロナには、日本人建築家の建築がいくつもあります。
バルセロナにあるガウディ建築、全9作品(マップ付き)
これからガウディ建築を、僕が撮った写真とともに紹介します!
ちなみに中に入ったのはサグラダファミリアのみです。ガウディ作品は入場料が高すぎて、貧乏バックパッカーの僕にはきつかったです。
1.サグラダファミリア

サクラダ・ファミリアの情報
住所:Carrer de Mallorca, 401, 08013 Barcelona, スペイン
TEL:+34 932 08 04 14
アクセス:「Sagrada Familia」駅、下車すぐ
サクラダファミリアの営業日
※2019年情報
11~2月:9~18時
3、10月:9~19時
4~9月:9~20時
12/25、12/26、1/1、1/6:9~14時
チケットは閉館30分前までに購入可能です。
休館日:なし
サクラダファミリアの入場について
サクラダファミリアの入場には、有料チケットが必要です。
チケットは全6種類あります。
・TOP VIEWS 聖堂+塔+オーディオガイド(日本語あり):32ユーロ
・GAUDI’S WORK AND LIFE 聖堂+オーディオガイド(日本語あり)+グエル公園内のガウディ博物館入場チケット:27ユーロ
・GUIDED EXPERIENCE 聖堂+ガイドツアー(日本語なし):26ユーロ
・AUDIO TOUR 聖堂+オーディオガイド(日本語あり):25ユーロ
・BASIC TICKET 聖堂入場のみ:17ユーロ
・GAUDI HOUSE MUSEUM グエル公園内のガウディ博物館の入場チケットのみ:5.5ユーロ
観光客に一番人気なのは、32ユーロの「TOP VIEWS」です。
僕はお金がないので、サクラダファミリアの中に入るだけの、17ユーロ「BASIC TICKET」を買いました。
それでも十分に楽しめました。
ガウディ建築の入場料はかなり高いので、他の作品も中まで見る場合、BASICでいいと思います。


中はこんな感じです。当たり前ですが、外観と比べるとかなり新しいです。
チケットは現地で買うより、ネットで買った方が安いです。
そのことを現地で知った僕は、近くのコスタコーヒーで紅茶を飲みながら、スマホから予約しました。笑
日曜の朝でしたが、30分後の当日チケットを購入できました。当日予約もできます。
サクラダファミリアの建築情報
サクラダファミリアは1882年から、建設が始まりました。
用途は巨大な教会です。名前の「サクラダ」は、カタルーニャ語で「聖なる」という意味なので、「聖なる家族」というのが由来になります。
資金不足に陥ったときもあり、その時ガウディは自分の貯金で賄ったと言われています。
15年ほど近くに住んで設計に没頭したという話もあるので、命を懸けて建てられた渾身作になります。

サクラダファミリアの裏側の写真です。
現代技術のおかげで、だいぶ完成に近づいてきました。
裏面は、表面の繊細な装飾から一変して、ある意味キレイな形になっています。この時、一緒にいた友達と、「これから彫刻みたいに削っていくんじゃない?」と話しましたが、どうなんでしょう。
装飾の繊細さに、命を懸けていたガウディに対する冒涜のように感じてしまうような…
2026年に完成予定です。
完成後は、いまと異なる印象を持つと思うので、工事中の2026年までには行ってみましょう!
2.グエル邸


グエル邸の情報
住所:Carrer Nou de la Rambla, 3-5, 08001 Barcelona, スペイン
TEL:+34 934 72 57 75
アクセス:「Drassanes」駅、徒歩4分
グエル邸の営業日
※2019年情報
10/31~4/1
10~20時
3/31~11/1
10~17:30時
※チケットは閉館1時間前までに購入可能です。
休館日:月曜(祝日を除く)、12/25、12/26、1/1、1/16~23
グエル邸の入場について
グエル邸の入場には、有料チケットが必要です。
一般:12ユーロ
学生:9ユーロ
ガイドツアー付き(英語、スペイン語、フランス語、カタルーニャ語):20ユーロ
※毎月第一日曜日、無料開放されています!
グエル邸の建築情報

1886年着工、1890年に施工されました。
ガウディの初期の最高傑作です。
グエル邸建設は、ガウディの経歴に大きな影響を与える、一番初めの仕事になりました。
この作品のおかげで、「エウゼビ・グエル」に気に入れられ、最大の後援者となりました。(グエル公園、コロニアルグエル教会など)
3.グエル公園


グエル公園の情報
住所:Carrer d’Olot, 78, 08024 Barcelona, スペイン
アクセス:「Drassanes」駅、徒歩4分
グエル公園のアクセス
タクシーを使う
一番オススメはタクシーです。
サクラダファミリアから7ユーロで行くことができます。
グエル公園は丘の上にあるので、非常に行くのが大変です。
なので2人以上の観光ならば、タクシーが時間的にも体力的にも一番コスパが良いです!
電車を使う
「Lesseps」駅から徒歩になります。
駅から20分、エスカレーターで何度も登ると、グエル公園に着きます。
ルートはほぼ真っ直ぐなので、迷うことも少ないです。
僕が行ったときは、エレベーターが半分停止していて、その間は階段で登りました。非常に辛かったのを覚えています。笑

バスを使う
バスでも行くことができます。
この手段が一番ラクで安いのですが、一つ問題が…
最近、観光客がこのルートを使いすぎて(中国人観光客)、地元住民が迷惑しているとのことです。
それが地元のニュースとして取り上げられているとか。
ということで、バスで行くことを控えることをお勧めします。
グエル公園の営業日
※2019年情報
10/27~2/15
8:30~18:15
2/16~3/30
8:30~19:00
3/31~4/28
8:00~20:30
4/29~8/25
8:00~21:30
8/26~10/26
8:00~20:30
10/27~12/31
8:30~18:15
※チケットは閉館1時間前までに購入可能です。
休館日:なし
グエル公園の入場について
グエル公園(一部エリア)の入場には、有料チケットが必要です。
一般:8.5ユーロ
有料エリアは、ガウディの作品が集まっています。
しかし無料エリアでも、
これや

こんなものや、

が見ることができます。
そして頂上からは、このような

バルセロナの雄大な景色、海やサクラダファミリアを見ることができます。
ここで有料チケットを買うかは悩みどころです。
グエル公園の建築情報

1900年着工、1914年に施工されました。
当時はブルジョワ階級向けの庭園住宅に向けて制作していました。
しかし買い手が十分に見つけることができず、市に買い取られて、公園として利用されるようになりました。
4.カサ・バトリョ


カサ・バトリョの情報
住所:Passeig de Gràcia, 43, 08007 Barcelona, スペイン
TEL:+34 932 16 03 06
アクセス:「Passeig de Gràcia」駅、下車すぐ
カサ・バトリョの営業日
※2019年情報
全日
9:00~21:00
※チケットは閉館1時間前までに購入可能です。
休館日:なし
カサ・バトリョの入場について
カサ・バトリョの入場には、有料チケットが必要です。
一般:25ユーロ
一般(ファストチケット):39ユーロ
学生:22ユーロ
ビデオガイド:37ユーロ
お高いですね…
カサ・バトリョの建築情報

1877年施工、1906年、ガウディによる改修完成。
外壁は海の中をイメージしています。
破砕タイルやガラスは、地元の廃棄物から再利用されています。
人気アトラクションを待っているかのような、人だかりです。
予約必須!!
5.カサ・ミラ


カサ・ミラの情報
住所:Provença, 261-265, 08008 Barcelona, スペイン
TEL:+34 902 20 21 38
アクセス:「Diagonal」駅、下車すぐ
カサ・ミラの営業日
※2019年情報
3/1~11/3
9:00~20:30
11/4~2/3(12/26~1/3)
9:00~18:30(9:00~20:30)
※チケットは閉館15分前までに購入可能です。
休館日:12/25
カサ・ミラの入場について
カサ・ミラの入場には、有料チケットが必要です。
一般:22ユーロ
一般(オーディオガイド付き):29ユーロ
一般(ナイトツアー付き):41ユーロ
お高いですね…
カサ・ミラの建築情報

1907年、施工。
今でも住宅として利用されています。
家賃15万円だそうです。安い!
6.カサ・ビセンス


カサ・ビセンスの情報
住所:Carrer de les Carolines, 20, 08012 Barcelona, スペイン
TEL:+34 935 47 59 80
アクセス:「Fontana」駅、徒歩3分
カサ・ビセンスの営業日
※2019年情報
1/1~3/31
月曜
10:00~15:00(入場は13:40まで)
火曜~日曜
10:00~19:00(入場は17:40まで)
4/1~9/30
全日
10:00~20:00(入場は18:40まで)
休館日:12/25
カサ・ビセンスの入場について
カサ・ビセンスの入場には、有料チケットが必要です。
一般:16ユーロ
学生:12ユーロ
カサ・ビセンスの建築情報

1883年着工、1885年に施工されました。
バルセロナにある、最も古いガウディ建築です。
2017年秋から一般公開されました。
赤、白、緑の色彩の組み合わせが、なんとも可愛らしく、いい意味でガウディらしくない作品です。
装飾タイルを間近で見て、細かさに驚きました。
7.グエル別邸


グエル別邸の情報
住所:Av. de Pedralbes, 7, 08034 Barcelona, スペイン
TEL:なし
アクセス:「Palau Reial」駅、徒歩12分
HPはなし
グエル別邸の入場について
グエル別邸は、中に入ることができません。
現在、大学の研究所として使用されています。
グエル別邸の建築情報

特徴はなんといっても、この門番のような竜だと思います。これを見るために行きました。
写真で見る限り、2,3枚が組み合わさっているだけだと思っていました。
しかし近くで見てみると、厚さの異なる鉄板が、何層にも重なっていて感動しました。
ガウディ建築に特徴的な破砕タイルは、初めてここで使用されました。
8.サンタ・テレサ学院

サンタ・テレサ学院の情報
住所:Carrer de Ganduxer, 85, 08022 Barcelona, スペイン
TEL:+34 932 12 33 54
アクセス:「La Bonanova」駅、徒歩4分
サンタ・テレサ学院の入場について
サンタ・テレサ学院は、中に入ることができません。
ただの地元の学校です。
どうしても近くで見たくて、しれーっと中に入ろうとしたら、入り口で警備員に止められました。笑
サンタ・テレサ学院の建築情報


中に入ることができないので(前からは木が生い茂っていて見えない)、「どうしたもんか」と考えていると、後ろに回り込むことにしました。
これが当たりで、近くでよく見ることができました。まあ、裏側なのですが。
低予算内で、限られた素材しか使えなかった建築になります。それでも細かく、それでも見栄えあるように作られていて凄いです。
9.カサ・カルベット


カサ・カルベットの情報
住所:Carrer de Casp, 48, 08010 Barcelona, スペイン
TEL:+34 934 81 65 91
アクセス:「Tetuan」駅、徒歩9分
HPなし
カサ・カルベットの入場について
カサ・カルベットの、中に入ることはできません。
住宅として使われています。1階はチョコレート専門店でした。
カサ・カルベットの建築情報


第一回バルセロナ建築年間賞を、受賞した作品です。
僕が実際に見て、一番好きになったガウディ建築だったりします。
この周りに溶け込むような、雰囲気を壊さないような外壁なのですが、ベランダ部分やドアノブでしっかりと個性を出している点が好きです。
このドアノブすごくないですか?
試しに持ち上げてみたら、とても重いものでした。ご老人は無理っぽいです。
おまけ、町の街灯と椅子


バルセロナ市内には、ガウディが学生時代、アルバイトとして、デザインした作品があります。
ぜひ、現地で探してみてください。
まとめ:バルセロナはガウディ建築作品のテーマパーク!
バルセロナには面白い建築がたくさんあります。
ぜひ、全作品を見るために巡ってみてください!
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