海外野宿を続けると精神が崩壊していくので5日に一回は宿に泊まるべし

世界一周15日目(9/21) ドイツ・デュッセルドルフ

笑い声で起きました。ここは空港です。荷物を片付けてiphoneを見ると3時でした。昨日寝たのは12時だったので3時間しか寝ていません。床で寝ていたので寝心地も悪いです。昼に街の公園で寝ればいいかと思い空港内のマックに行きました。

マックでは色んな人が寝ていました。4時になると店員が優しく起こしました。そこで起こした後に「ありがとうございます」と言っていました。ドイツ人は日本人に似ているというのを実感しました。

トイレで歯磨きをしているとスーツを着たイケメンのお兄さんが僕を見て「アヒョッ」と笑って行きました。え、トイレで歯磨きって珍しいの？と考えていると、隣で手を洗いに来て僕の歯ブラシの真似をしだしました。しかも結構長めに真似してました。目が合い笑いあうとお兄さんは出て行きました。なんだったんだろう、と歯磨きを続けていると視線を感じました。ドアの隙間からお兄さんが覗いていました。またお互いに笑いあい、どこかに行きました。え、何これ中学生の休み時間？未だに謎です。

空港を出て歩いて都心まで向かいました。まだ5時なので真っ暗です。割と怖い思いをして歩き続け、明るくなると公園で音読をしました。とりあえず寒いです。びっくりしました。これから大丈夫でしょうか。

今日は安藤忠雄設計の美術館を見に行きます。電車に20分くらい乗り目的地に着きました。20分で電車代800円ですよ。時間的に五反田から池袋で800円ですよ。高すぎますよね。完全に田舎の駅に降りて、田舎の道を通り美術館に着きました。ランゲン美術館と言います。ガラスの中に鉄筋コンクリートの建物が入っている安藤忠雄の得意の構成です。ちなみに旅中に安藤忠雄とル・コルビジュエの建築を中心に見たいと思っています。

中に入り入場料の5ユーロを払いました。受付のおばさんの態度が悪過ぎて機嫌が悪くなりながらのスタートです。地味に初めて安藤忠雄の建築をじっくり見たかもしれません。楽しかったです。美術品はまだ興味が湧かないのですが。

それから電車で来た道を歩いて戻りました。節約です。それから2時間以上歩き旅人のオアシス・マクドナルドに着きました。子供だらけの地域密着型でした。ここから僕の精神が壊れていきます。騒がしいのと眠さの限界で外に出ました。公園で寝ようと思ったんですね。公園まで15分程歩き寝っ転がったら雨が降ってきました。雨が降ってる、寝る所がない、睡眠不足、金もない、iphoneの充電もない、泊まる所がない、行き場もない。なんかしんどいな。バス停のベンチでぼーっとしてました。ドイツのホステルは最安で3000円です。そんなところに泊まるとすぐに尽きてしまいます。

空港も眠れないしな、眠りまなこで前を通るバスを見ていると、ふと思いつきました。深夜の長距離バスで寝ればいいのか！すぐにマックに戻りまた別の注文をしてwifiに繋ぎ今夜パリ行きのバスを予約しました。これで10時間はゆっくりと寝れます。寝る場所がバスになり喜んでるって何気にやばいですよね。普通より4300円と高かったんですけど仕方ないです。

それから歩いたり電車に乗ったりしました。降りる駅を間違えたのでホームで食パンを食べていたら、長身のホームレスがやってきて「おれにも頂戴」という仕草をしました。僕は2枚あげると笑顔で受け取りました。それからスマホをいじるとトマトが数個余っていることを思い出しました。ホームレスに近づき、「おれも泊まる場所がないよ、お互い頑張ろうな」と心で呟きながらトマトを渡しました。ホームレスは喜んでいました。そうだよな、困った時はお互い様だよな。なんか日本では味わえない感情になりました。

デュッセルドルフ駅には警察が沢山いて怖かったです。事件でも多いんですかね。バスは30分遅れの22時にやって来ました。手荷物を上の棚に上げ、バッグにレインカバーを付けて眠りにつきました。

 

 

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